ASDとは何か

発達障害の発現時期は幼少期と言われており、その頃から情報処理に偏りが生じます。勘違いされる方もいらっしゃいますが、発達障害らしき言動が見られても、本人や周囲の人が日常生活を送ることが出来る場合、障害とは診断されません。つまり発達障害者は必然的に生活において困難を強いられるわけです。典型的な現象としては、苦手な分野の出来と得意な分野の出来とがかけ離れているのが挙げられます。健常者でも苦手な領域は存在しますが、レベルが全く異なります。そのため社会生活を営むことすら難しく、周囲の人に理解を求めるプロセスが欠かせなくなります。
これまで発達障害の分類法は、専ら米国精神医学会やWHOの定めに従ってきました。DSM、ICDと呼ばれる診断マニュアルがそれに当たり、日本の精神科医もこれらのマニュアルを確認しながら診断してきたのです。但しマニュアルは頻繁に改定されており、分類法も激しく変遷してきました。記憶に新しいところでは、ASDと呼ばれる類型が創設されたのを挙げることが出来ます。ASDとは、いわゆる自閉スペクトラムを指し、医療関係者や教育関係者の間では広く使用されるようになっています。
発達障害の分類は行動、認知の特性を基準にしています。ですから各疾患の症状はきれいに分かれているわけではなく、似たような症状として観察されることも珍しくありません。また、ある疾患を抱えた患者が、別の疾患も抱えていることがあります。疾患同士が重なり合っていることから素人には全体像が把握し辛いのですが、それでも3つに大別できることは理解できるはずです。

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