成人以降の発達障害

成人してから自分が発達障害者だと知った時、大抵の人は戸惑いを覚えます。悲嘆にくれる人も中にはいるでしょう。しかし本人が酷く落ち込むほど将来は暗くありません。大切なことは、今以上に事態が悪化しないように、治療を開始することです。医師の指示に従って治療を続ければ、社会生活を維持することも難しくありません。治療には投薬治療と心理療法とがあり、そこにソーシャルスキルトレーニングが加わります。全てを効果的に組み合わせられれば、ほとんどの人は改善が見込めます。しかし注意したいのは、障害が発覚してから診断が確定するまでの間、かなりの時間を要するということです。精神科医も症状が似通っている疾患同士を比較して区分するのに手間取りますから、診察の他、心理検査等も複数回受けなければなりません。成育歴を尋ねられるのが一般的で、子どもの頃に発症しているかどうかを調べられますが、こうした調査も診断を確定させるためには必要なのです。
精神科医を選ぶ時は、専門医であるかどうかを確認してから受診しましょう。診断マニュアルを知悉した上、症例数を相当こなしている医師でない限り、発達障害の治療を任せるのは危険です。発達障害を専門とする精神科医は少ないのが実情なので、クリニック等に直接連絡して調べるのをお勧めします。地域によっては医師会、支援センターの試みとして、発達障害専門医を紹介していることがあります。該当する方は利用されるとよいでしょう。

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