発達障害と働き方

先日、発達障害をもつ人々の暮らしを考える勉強会に参加してきました。そこには、発達障害をもつご両親の姿や、学校などの教育現場で、カウンセラーを務めているドクターや先生方、障害のある人々へのボランティア活動を主に務めている人々など、様々な業種の方々が参加されていました。そこで、あるレポートの報告を聞き、発達障害者へのアプローチを考え直すキッカケとなりました。

 

飲食店の店長を務めるBさんのレポートです。

Bさんが店長を務める飲食店では、積極的に発達障害をもつ人々を雇用しています。障害者雇用率制度を利用して勤務する人がほとんどですが、障害者雇用率制度を利用せずに、入社した人も少人数ですが在籍しているそうです。彼らのほとんどは、10数年以上、勤務を続け、お店の営業に貢献し、訪れるお客様とも顔馴染みになるほどだそうです。発達障害をもつ彼らにとって、突発的な事への対応が、苦手なようなので、主に洗い場などを好む人々が多いようですが、ある程度の研修期間を持てば、接客業を十分にこなせるようにもなったそうです。ですが、実際に同じ現場で働く人々の声からは、作業のやりっぱなしが多すぎる、一つの作業が気になると全体が見えなくなってしまう、毎度同じ事を注意しなくてはならないので作業中に怒鳴ってしまう事がある、などマイナスな意見は出てきましたが、長年、一緒に働いてみると彼らの勤勉さや、真面目さに、自分自身の働き方をかえりみる事があるなどという声が出るようになったのだそうだ。実際に、彼らが携わる作業ポジションは、同じ作業のローテーションが多く、長時間勤務としては作業に飽きてしまい、多くの人が短期雇用で辞めていったそうですが、発達障害をもつ彼らが勤務するようになってから、ほとんど人の入れ替えはなく、雇用が安定している、とのレポートでした。職場などでは、皆さん、得意分野、苦手分野があるはずで、全てをオールマイティーにこなせる事が、職場での成長と言う人がいるかもしれませんが、同じ単調な作業の繰り返しを長年務めあげる事も、実際は、なかなか難しいものです。どの職場にも、人々が苦手意識をもったり、避けて通るポジションはあります。そんなポジションを、発達障害者が生きがいをもって、活き活きと労働する姿に、何でもこなせる事が全てではないのではないか、という考えが生まれるようになったそうです。私自身も人と人が協力するという事は、どのような形の事を言うのか、もう一度、考え直してみたくなりました。皆と同じように出来る事が、学校生活などでは、求められがちです。社会に出ると、その仕組みは、一転する事もあります。今後の教育機関の在り方などにも、興味深いレポートなのではないかと思いました。

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