「問題とみられがちな行動」と「本当に問題にするべき行動」

子どもがとる行動に共感できず、子どもが何を考えて行動しているのか理解できなかったり、子どもが大人の指示に従わない場合、大人は「問題」と判断しがちです。しかし当の子どもは周りを困らせようとか、言う事を聞かないでおこうとは思っていません。むしろ、どう反応していいのかわからなくて自分のできる反応をしているだけなのです。子どもも大人の指示や、その状況が理解できなくて困っているのだと考えられます。ただ、周りからは「わざとやらないようにしている」とか「問題」として見られてしまうわけです。その場合の子どもへの対応としては、やった事を叱るよりも、伝え方やどうすればよいのかを教えていくという視点が必要となってきます。つまり、『困った行動を取り除くという考え方ではなく、むしろ上手くいく事、できる事を増やす発想』が重要になってくると思うのです。そして子ども自身が「やらされた感」を持つのではなくて、自分で判断して能動的に取り組んだ「自分でやって出来た」という感覚を得られるように大人が関わっていくのが大切です。大人は子どもの状況にあっていない言動を「問題だ」と認識してしまいますが、実は子どもからすれば「大人が無理な事を言っている」と思っているかもしれません。一般的に、私たちは他者とのコミュニケーションの中で、お互いの理解の度合が違い、そこにズレが生じた時「困った」と感じて「問題だ」と捉えてしまうのです。じゃあ、「問題と見られがちの行動」の中に混ぜこぜになっている「本当に問題とするべき行動」が何か考えてみましょう。答えは、子ども自身や周りの人が危険になるような行動です。例えば、車道に飛び出す・火をつける・刃物を持つ・高いところから飛び降りるなど。自分や他人が傷つくような行動は直ちにやめさせる必要があります。この「本当に問題とするべき行動」を除いた残りの「問題と見られがちな行動」、それは実は「困っている」「大人の話や指示が分からないよ!」と訴えるメッセージであると考えられます。大人側が、子どもの訴えているそのメッセージを理解して、そして子どもにも理解できるように関わる。これが出来れば良好な関係が築きやすくなります。大切なのは、「大人が『困った』と感じる子どもの行動を観察する視点を持つこと」ではないでしょうか。まずは、大人自身が、その子にとって無理な要求や関わり方をしていないかチェックしてみましょう。とは言っても、日々の忙しさの中での子どもとの関係が悪循環になって、落ち着いて考えられないという事も有るかもしれません。そんな時は、どうか1人で考えこまず身近な人専門家に相談するのも手ですよ。

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