共に生きるということ

 

発達障害をもつ子どもを取り巻く社会的環境とは、時に「台風の中の夜道を独り歩くようだ」と表現する人もいるくらい、孤独な逆境の世の中を渡る事なのです。発達障害をもつ当人たちが、幼少期から成人し、成長を重ねる過程で、様々な問題に直面します。すんなり解決できる人もいれば、何度も挫折や失敗を繰り返し、自己不信や自分の殻に閉じこもってしまう人もいる事は確かです。常に、社会に不安を抱えながら、嵐のような世の中を渡り歩く彼らには、家族の支援は不可欠です。家族間の不穏は、精神的な不穏に直結します。発達障害をもたない子どもたちも、成長を重ねる中で、思春期を迎える頃には、家族関係や社会環境に、不穏な一面が垣間見え始め、様々なトラブルを生む時期でもあります。子どもの気持ちが、全く理解できない親御さんもいる事でしょう。家族間のトラブルには、解決策は人それぞれ、あるはずですが、忘れてならない事は、共に生きているという感覚です。意見の不一致、お互いへの不満が、家族間の不穏を生み出しがちですが、どんな状況でも、一つ屋根の下で暮らさなくてはならないのが家族の強みです。意見が違えど、共に、この屋根の下で生きていくのだ、というような、親御さんの覚悟が、まず必要と言えます。発達障害をもつ子どもには、家族の中でだけでもリラックスできるような環境づくりが、本来は重要なのですから、家族間の不穏から、家庭内を居心地の悪い環境にしてしまうのは、避けたいところです。

You might be interested in …

社会性と「発達障害」

未分類

以前、「発達障害」について説明をする書籍を手にした時に、社会的な生活に関する能力が乏しいような記述をみつけまし […]

Read More

放課後子ども教室の役割

未分類

放課後子ども教室が推進されてきたその発端は、子どもが安全の内に活動できる場を提供するという目的にあります。活動 […]

Read More

完治を望めない障害

未分類

発達障害は病気であるのですから、当然医学の力を借りることになります。基本的には投薬治療と生活療法の二本柱で進め […]

Read More